名前決定の経緯
販売にあたり、ジュースの名前を決めることになりました。当時はコピーライターという職業はなく、映画の宣伝フレーズを考える惹句師に依頼すると、「日本」の「ポン」から「ポンジュース」の案がでました。しかし、「ポン」は愛媛県の方言で「排泄物」の意味もあるため、この案は保留となっていたのです。
そこで、松山藩主の血筋をひく愛媛県知事・久松定武に名前の決定を委ねました。久松知事は、「ポン」は「ボンジュール」の「ボン」に語呂が似ているので良いと判断したというのです。『愛媛県青果連40年史』には、「ボンジュールからとったなどの説もあるが(中略)ニッポン一になるようにとの願いを託したネーミングだったのであろう」と記されています。「ポン」の商標は、福島県会津若松市の会津製氷冷蔵が持っていたものの、交渉の結果、昭和二十八年(一九五三)に商標権を共有することができました。 |