土井中照がお送りする「ミラクルワールド=愛媛」のご紹介です。
歴史や民俗、食材、郷土料理、名産品、パワースポット、県民性など、びっくりする情報をお届けします。

伊予の早曲がり

四国の車に気をつけろ‼︎

「伊予の早曲がり」とは、交差点を右折するときに対向車よりも早く曲がってしまう行為のこと。温厚といわれる愛媛人は、車に乗ると性格が変わってしまうのでしょうか? それとも、自動車に乗って自分が優位に立つと、交通弱者のことを考えなくなるのでしょうか?

ツービートが昔「赤信号みんなで渡れば怖くない」という言葉を流行らせました。「伊予の早曲り」は、みんなも黙認してくれるという、そんな気持ちが働いているように思います。

平成13年(2001)、高齢者の交通事故死亡割合で愛媛が全国ワーストワンとなり、警察もやっきになって事故防止を呼びかけました。そのかいあってか、翌年の交通事故の発生件数は全国で26位、千人当たりの交通事故発生件数で全国17位の結果となっています。

こうした警察の指導が功を奏し、2023年の都道府県別交通事故発生状況(総務省統計局)によれば、千人当たりの交通事故発生件数で全国17位、10万人当たりの死者数では全国ワースト10位、10万人当たりの負傷者数では全国39位の結果となっています。

交通における「香川ルール」

交通マナーの悪さで愛媛と競争しているのがお隣の香川県です。「香川ルール」と呼ばれる運転は、踏切の一時停止や信号の無視が目立ちます。ちなみに、香川県は2023年の交通事故発生状況によると、千人当たりの交通事故発生件数で全国7位、死者数と負傷者において10万人当たり全国ワースト5位というひどさです。

JAFが2016年に行った交通マナーに関するアンケート調査では、回答者の都道府県別に集計しています。
そのアンケート結果の一部を見てみましょう。

「住んでいる都道府県の全般的な交通マナーについてどう思うか?」という設問で、香川県が80%でワースト1位でした。続く2位は徳島県で73.5%、3位は茨城県で67.2%となっています。「横断歩道で歩行者が渡ろうとしているのに一時停止しない車が多い」という設問でも香川県が1位。「ウインカーを出さずに車線変更や右左折する車が多い」では香川県は2位となっています。交通マナーが悪いと、強く自覚しているようです。

徳島県も交通事故に注意を

最近は徳島県の交通マナーの悪さが目立ってきました。2023年の交通事故発生状況によると、千人当たりの交通事故発生件数で全国41位、死者数は全国ワースト8位、負傷者では全国ワースト41位という数字が出ています。

徳島県には「交通3秒ルール」というのが横行していて、「赤信号になって以後の3秒、青信号に変わる3秒前なら大丈夫」とみんなが思っているという、交通非常地帯です。「阿波の黄走り」とも呼ばれています。徳島駅前ロータリーでは、2列駐車や右側路肩駐車は当たり前。車線を示すラインを誰も守らないといいます。歩行者よりも車が優先される地域だというのです。ところが歩行者や自転車からすれば、自分が優先だと思っているので、平気で道路を横断。交通事故が少なくなるような兆しはありません。

四国では車の運転にご注意を

四国のもう一県、血の気が多そうな高知県では、千人当たりの交通事故発生件数で全国10位、死者数は全国ワースト1位、負傷者では全国ワースト10位と、驚くような数字は出ていません。

ただ、四国のどの地域もマナーの悪さは県外の人に認知されています。曰く「いつ曲がってくるかわからない」「車をなかなか入れてくれない」「とろとろ走っていた車が、急にスピードをあげて向かってくる」など批難ごうごうです。交通マナーの悪さをなくし、安全な運転を四国全体で競いたいものです。

交通マナーの悪い理由は、徳川家に関係する?

他の地域をみると、愛知県も交通マナーが悪いところです。「信号が黄色でも、スピードを上げて渡ろうとする」「急ブレーキをかける」「車線と車線のまん中を走り、どちらにも行けるようにする」「右折レーンを直進、直進レーンを右折する」「道路に二重三重に違法駐車する名古屋駐車」、「煙草を道路に投げ捨てる」などの行為は俗に「名古屋走り」と呼ばれますから、そのひどさが想像できます。

交通マナーの悪い愛媛県と香川県・愛知県の共通点は、徳川家に関係する地域ということです。愛媛の松山藩・今治藩は、家康の異父弟にあたる久松松平家。松山藩には蒲生忠知のあとに兄の松平定房が入り、今治藩は弟の松平定行が藤堂高吉のあとを継ぎました。香川県は水戸藩徳川光圀の実兄・松平頼重が高松藩を生駒氏から引き継ぎ、尾張藩は、甲府から家康の九男・徳川義直が入封しています。

徳川家康がもし現代に生きて車に乗っていたら、悪徳ドライバーと呼ばれていたのでしょうか?