土井中照がお送りする「ミラクルワールド=愛媛」のご紹介です。
歴史や民俗、食材、郷土料理、名産品、パワースポット、県民性など、びっくりする情報をお届けします。

愛媛の地理

80%以上を山地が占める愛媛県

愛媛県は、瀬戸内海や宇和海の印象が強いため、愛媛は海のイメージが強いのですが、山地面積が83%もあり、丘陵を含むと県土の90%に及びます。日本全体の山地は54.7%、山地・火山地・丘陵を併せた割合が70%という数字を、愛媛県と比較すると、いかに山がちであることが理解できるのではないでしょうか。

愛媛県の総面積は5667平方kmで、これは四国の約3分の1にあたります。愛媛の土地は、松山平野や今治平野に代表される海に面した土地と、石鎚山や面河渓に代表される険しい山地に二分され、県土面積の10%という低平地は、ほとんどが愛媛県北部に位置しています。主な平野には、松山(道後)平野、今治平野、周桑・西条(道前)平野、新居浜平野、北条(風早)平野、宇摩平野などがあり、河川が山から土砂を運んできた扇状地となっています。

これらの狭い平野に人々が集まり、精一杯の土地利用をおこなってきた愛媛の人々。東西に細長く伸びる愛媛は、広い山地が狭い平地を分断しているため、地域によって交流も閉ざされることもありました。地域に閉じ込められてきた環境が、それぞれの地域の気質の違いをうみ、「三予人」の要因をつくったともいえます。

台風の被害を防いでくれる四国山地のありがたさ

愛媛の気候は全般的に温暖ですが、瀬戸内海に面する東中予と宇和海に面する南予、山間部、南予の盆地部では、条件が異なります。
東中予は、瀬戸内式気候。降水量は比較的少なくて晴天が多く、空気は乾燥しています。これは冬の北西の季節風が中国山脈、夏の南東の季節風が四国山地で遮られるためで、比較的穏やかな天気が続きます。瀬戸内海の水温がまだ低い春から初夏にかけて霧が発生しますが、これは南からの暖湿気塊が低い海水温で冷却されるためです。

南予は、冬の季節風が関門海峡を吹き抜けてくるため強くなり、雨の日も多くなります。冬に氷点下になることは少ないのですが、ドカ雪が襲うこともあります。南は太平洋に通じているため、防御されないので、台風の影響を多く受けてしまいます。
山間部は、夏は涼しいのですが、冬の間は積雪があり、南国とは思えない厳しい気候になります。また、冬の季節風が四国山地で地形性上昇を起こし、降水量が増すのです。

南予の盆地部は、気温の日較差や年較差が大きくなるため、空気は比較的乾燥しており、降水量が少なく、フェーン現象を起こすこともあります。

台風のシーズンになると、南予では大きな被害を被りますが、東中予では被害が多くありません。東中予に被害をもたらす台風は、太平洋から豊予海峡を抜けるか、瀬戸内海を横断するコースの場合です。台風やその影響による雨風は、四国山地によって弱められ、台風による被害も全国的に見て少なくなります。四国山地から受ける恩恵のために、四国山地の中心である石鎚信仰が生まれたのかもしれません。

全国9位の島の多さと全国5位の海岸線

愛媛県には、大小200余の島々があり、全国9位の位置付けです。島の面積は約230平方kmで、全県の約4%を占めます。島の多い地域には、大三島や大島・伯方島・弓削島・岩城島などを含む芸予諸島、中島や怒和島のほかを含む防予諸島があり、島と海の美しい風景を見せてくれます。

一方、海岸線の長さは1700kmに達し、北海道・長崎県・鹿児島県・沖縄県に次いで全国第5位。海岸線は、南予を除く地域が砂浜海岸、宇和海にはリアス式海岸も見られます。海水浴に最適の美しい海岸も多く、「須ノ川海岸」(愛南町)、「桜井海岸」(今治市)は「日本の渚百選」、「志島ヶ原海岸」(今治市)は「日本の白砂青松百選」に選ばれています。

島の少ない海を「灘」とよびますが、香川県の荘内半島から愛媛県高縄半島の間の燧灘(ひうちなだ)、高縄半島から忽那諸島に至る斎灘(いつきなだ)、忽那諸島から豊後水道までの伊予灘などがあり、山口県の南には周防灘、広島県の南には安芸灘・備後灘、その東には小豆島と淡路島の間の播磨灘が分布しています。

西条市から東予市にかけての遠浅海岸では、江戸時代から何回かにわたって干拓が進められました。最近は工業用地造成のための埋め立てが行われています。