道後温泉はサギが見つけた?
道後温泉では、本館や商店街のいたるところで、シラサギの絵や像を見つけることができます。どうしてかというと、道後温泉はシラサギが発見したという伝説のためなのです。
足に傷を負ったシラサギが、岩間から噴出する温泉を見つけ、毎日飛んできて足をひたしていました。しばらくの期間、サギが湯に浸かっていると、傷は完全に癒え、勇ましく飛び立つことができました。不思議に思った人たちが温泉に入浴すると、あら不思議。たまった疲労はなくなり、身体が元気になるのです。この霊験を知った人々は道後の湯を愛し、シラサギに感謝したということです。
シラサギの入浴したところは、「鷺谷」といい、サギの足跡のような模様のある石が置かれていたといいます。この石は、「鷺石」と呼ばれ、現在の放生園公園の片隅に置かれています。「坊っちゃんカラクリ時計」をながめた後に、サギの足跡があるという石を探してみてください。
正岡子規が「足なへの病いゆてふ伊予の湯に飛びても行かな鷺にあらませば」という和歌を詠んだのも、道後温泉の由来をよく知っていたためなのでしょう。
白鷺が発見したと伝えられる温泉には、山形県の湯田川温泉、岐阜県の下呂温泉、石川県の山中温泉、和歌山県の椿温泉、島根県の鷺ノ湯温泉、岡山県の湯ゆ のごう郷温泉、鳥取県の浜村温泉、佐賀県の武雄温泉などがあります。
道後温泉の泉質は、硫黄を含んだアルカリ性単純泉。この泉質は、やわらかな湯が特徴で名湯と呼ばれる温泉が多いようです。湯上がり後のなめらかな肌触りは、このアルカリ性の泉質によるもの。道後温泉に浸かっていると、肌が白くなって美しいマドンナのように変身できることを、白鷺が象徴しているのかもしれません。 |